走れダイエットランナー!

はからずも52にして人生を再スタートすることになりました。健康を取り戻し、また走り始めたい!

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100円ショップにて。買うべきか。買わざるべきか。「利便性」優先か。「敗北感」にまみれて余生を送るか。1個でいいのに「2個100円」だった場合の対処法。

 

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駅前の100円ショップ「ONLY 1」さん。

 

通常の100均ショップよりもおしゃれな商品が多く、買い物客のほとんどが女性。

 

僕は部屋の整理に必要なハンガーを求めて、この店に入った。

 

お目当のハンガーは、上着用が5Pで100円、ボトムス用は1P100円だったが、クリップの幅がかなりあるので使い勝手は良さそうだ。

 

他に何かいいものはないかなあ、と探していると…(100均のワナにまんまとハマっている…)

 

あった!漏斗(ろうと)!!

 

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お方さまが毎朝、小さな飲み口の魔法瓶に温かいコーヒーを入れていくのだが、飲み口が狭すぎて、コーヒーカップから魔法瓶への移し替えがスムースに行えない。

 

そこで漏斗を使うわけだが、家にある漏斗が小さすぎて、それを使ってもコーヒーが脇からダラダラとこぼれてしまうのだ。

 

プラスチック製の漏斗、大きさが3〜4種類くらいあったのだが…

 

僕の目的にちょうどいいと思われる大きさの、(中)程度の大きさがあった。

 

よし!これを買おう!

 

と思って商品をカゴに移そうとしたその時…

 

「100均あるある」に出くわしてしまった!

 

その漏斗、2個で100円だったのである!

 

ビニール製の糸で結わえられ、2個の漏斗で1つの商品となっていた。

 

ええ〜っ。漏斗、2個は要らないなあ…

 

困ってしまった。毎朝、コーヒーを魔法瓶に入れる際のストレスは、この大きさの漏斗を手に入れることで解消される。

 

が、この2P100円の漏斗を手に入れることで僕が失うものは何か。

 

①不要な漏斗を置いておくスペース。

万一、予備の漏斗が必要になれば?などと、永久にこないであろう状況を考慮し、不要な漏斗を1個分、引き出しに入れておくのはスペースの無駄だ。

 

②不要なものを買ってしまった罪悪感

1個は必要、でも2個は不要。にもかかわらず2個も買ってしまったということは、自らの管理能力の無さを認めているようなもの。それは敗北であり、挫折であり、罪悪だ。

 

最も合理的な判断は、余った1個を捨てる、という考え方だ。しかしそれは②に抵触する敗北と同じだ。同時に、「モッタイナイ」が世界共通語になろうとしている昨今、良識ある現代人がとるべき選択肢ではない。

 

と、100均の家庭用品コーナーの前で、壮大な考えが脳内を駆け巡った。

 

そして僕は、

 

「買わない」

 

という選択肢を採用することとした。

 

現在、家にある小さな漏斗では、コーヒーの「こぼれ」が顕著だ。

 

だが、注意深く注げば、「こぼれ」は良識の範囲内だ、と言ってもよかろう。

 

目の前の漏斗があれば、ストレスなくコーヒーが注げ、最良の結果を生むだろうが、もしなくても、従来通り、良識の範囲内の生活はできるのだ。

 

それを、買ってしまって手に入れる利便性は、「敗北感」「挫折感」「モッタイナイ精神への反逆」など、数々の罪を犯して手に入れる利便性だ。

 

そんなものなどない方がマシだ!!

 

という結論に達し、僕は漏斗を買わないことにした。

 

ハンガーだけをカゴに入れたまま、レジに向かおうとしたその時…

 

初老の女性が、「家庭用品コーナー」の前で立ち止まり、ついさっきまで僕が見ていた漏斗を手に取り、カゴに入れようとして…

 

ビニール糸で結わえられた、「もう1個」に気づき…

 

明らかに、困惑の表情を浮かべていた。

 

まさに!ほんの数分前の僕と、まったく同様のリアクションなのであった!

 

彼女の脳内で飛び交っている、「スペースの無駄」「敗北感」「モッタイナイ」などのワードが、この耳に聞こえてくる気がした。

 

僕は迷うことなく、彼女に接近した。

 

僕:それ、2個も要らないでしょ?

 

女性:…えっ?(見ず知らずのおっさんに話しかけられ、じゃっかん、構えている)

 

僕:僕もいま、それで悩んでたんです。2個も、ぜったい要らんでしょ?!

 

女性:うん!要らん!!

 

僕:1個でいいですよねえ!!

 

女性:1個でいい!!

 

僕:2人で1個買って、はんぶんこしましょか?

 

女性:うん!しよう!!

 

ということになり、女性は、買い物がそれだけだったと見え、2P100円の漏斗をひとつ持ったまま、レジへと向かわれた。

 

僕は彼女の後ろに並び、自分の財布から60円を取り出し、彼女に渡そうとした。すると彼女は、

 

「そんなん!もういいですから!」

 

などと言って、知人同士が少額の支払いの際で揉める、あの一幕を演じた。

 

「そういうわけにいきませんよ!」

 

と言って僕は、彼女が開けていたおサイフに僕の60円を入れた。

 

やがて彼女にレジの番が回ってきた。彼女は110円で支払った。

 

「そのビニールの糸、切ってもらえますか?」

 

レジ係さんに僕が依頼し、晴れて漏斗は1Pずつにセパレートされた。支払いを終えた漏斗は、1Pが女性、1Pが僕、のカバンの中に収まった。

 

で、僕が自分のハンガーの支払いをしている間に、女性は自分の財布から差額の6円を取り出し、

 

「これ、差額」

 

と言って僕に渡そうとした。そこで僕は再び、

 

「いやあ、そんなん、もういいから!」

 

と、例の一幕を演じたが、今度は彼女が僕の財布に6円を入れた。

 

「そんじゃあ!」

 

と、僕がハンガーの支払いをしている間に、その女性は何処ともなく去って行った。

 

かくして。

 

僕は欲しかった漏斗を、何の責め苦も感じることなく手に入れたのだった。

 

そして次の朝。

 

この漏斗を使用して、お方さまの、飲み口が小さすぎる魔法瓶へコーヒーを注いだ。

 

そして思った。

 

「もうひとまわり、大きい漏斗の方がよかったわ…」(^◇^;)

 

 

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