走れダイエットランナー!

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僕とお方さまの、"HANA-BI"旅。 再び、生きるための旅日記・4日目 後編 【必死の!Driving All Night!!の巻】

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前回まで:

 

dietrunner.hatenablog.com


4時間弱のドライブだと思っていたが、なんと今から6時間以上運転しないといけないことが判明!!

 

二人とも旅の疲れでクタクタなのに?!

 

今朝、山形を出てから、僕はすでに4時間近くハンドルを握っているのに?!

 

お方さまの顔が青ざめた。昨夜、ホテルに戻って、位置関係をシュミレーションし、藤枝市のホテルに決めたのは自分だからだ。

 

「ええっ?!そんなにかからへんよ!きのう調べてんから!」

 

とお方さまは叫び、自分でナビを設定し、調べてみるが…。

 

もちろん結果は同じだ。念のため、違うアプリでもやってみるが、全く同じ時間を表示される。

 

今の段階で、二人とも、旅の疲れがピークに達してきていた。今から6時間かけて運転していくなんて…。

 

しかも日が落ちてきた。暗くなると、僕は夜目があまりきかないので運転がしづらくなる。

 

ピンチだ…。

 

「ゴメン…あたしのせいや…」お方さまが力なく言う。

 

確かに昨夜、お方さまがiPhoneで今日の行動をシュミレートし、ホテルを決めた。その時は何故かここから藤枝市までは4時間弱で行けることになっていた。

 

いや、きっと、何かを間違ったのだろう。塔のへつりから藤枝市までは6時間はゆうにかかるのだ。

 

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静かになってしまったお方さま。でももちろん、お方さまのせいなんかじゃない。これがもし、会社の仕事で、彼女が宿泊係に任命されていたのなら、責任は彼女にあるが、これは夫婦間の旅行であり、夫婦間に宿泊係もへったくれもない。たまたま、手が空いていたから、良かれと思って調べただけだ。

 

僕もその結果を鵜呑みにして、確認も何もしていない。お方さまのせいなんかではない。

 

そもそも夫婦間のこんな事態に、誰かのせいなんてことはありえないのだ。

 

責任をなすりつけ合うような夫婦間なら、最初からこんな旅に出ることもないだろう。

 

お前のせいちゃうよ、と僕は言ったが、お方さまはずっと自分を責めていた。

 

今、冷静に考えれば、藤枝市のホテルをキャンセルし、近くのホテルを探す、という選択肢でもよかったかもしれない。実際、車内でその話も出たのだが、当日のキャンセルは全額を払わなければならないし、明日、大阪に帰ることを思えば、少しでも大阪に近いホテルの方が帰りやすいことは確かだ。

 

(後日、僕は後学のためにこのホテルに電話をし、当日キャンセルした場合のキャンセル料について問い合わせた。やはり、80パーセントをもらうシステムになっている、との返答であった。ホテルオーレは格安で、二人で9000円だった。キャンセル料は7200円。深夜の6時間ドライブを取るか、7200円のキャンセル料を払い別ホテルを押さえるか。今後、似た状況になった時には考慮しよう)

 

事態を悪化させたのはお方さまのせいではない。僕自身もたかがそんな作業すら忘れてしまった。

 

①くたくたに疲れている

 

②僕は夜目が利かない

 

そんな悪条件の中、時計の針が17時をさそうとする時から、我々の6時間ドライブがスタートした。

 

朝からずっと僕が運転していた。僕の目のことを考え、今はハンドルはお方さまが握っている。

 

「アンタは疲れてるやろ、寝とき」

 

お方さまが言った。確かに夜目が利かないが、6時間ずっとお方さまにハンドルを握らせるわけにもいかない。交代するためには少しでも体力を戻していた方が良いだろう。僕はシートを倒して仮眠することにした。

 

しかし…。

 

事態はさらに悪化してきた!!

 

③雨とともに濃い霧が立ち込め、視界が10メートルもなくなってきた!!

 

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とても寝ているわけにはいかない!いったん倒したシートを上げた。

 

日が落ちかけ、

 

フロントガラスに激しい雨、

 

急カーブの連続の山道で、

 

視界が10メートルなくなってきた正面の道を見据えた。

 

お方さまの顔にも、うっすらと恐怖の色が見える。

 

しかし道は細く、前後にクルマが詰まり、逃げ場がない。僕が交代するわけにもいかなかった。

 

目の前は、すでに濃霧で真っ白だ。

 

僕はお方さまの腕に手を置いた。

 

「よし、前の観光バスについていこう。あいつと良い距離を保って。離れすぎてテールランプが見えなくなるといけない、急ブレーキを踏まれても安全に止まれる、ちょうど良い距離を保とう」

 

お方さまの横で、言葉に出してナビゲートする。そんなこと、言われなくてもわかっているだろうが、雨を拭うワイパー、夕闇、そして濃霧で、急激に悪化する視界の中、くねくねと折れ曲がる山道を縫わねばならないハンドル操作は、かなりの緊張を強いられる。僕が隣についていること、ともに状況を判断していること、をお方さまに伝えた方が、少しでも安心できると思ったのだ。

 

運良く、我々の前は大型観光バスだった。安全に、確実に運転している。車体が大きいのでテールランプの確認もたやすい。運転手もプロだろうし、装備も最新だろうから、あのバスの運転は確実だろうと推察できる。

 

視界はどんどん悪くなってきた。10メートルもない。もはや、ほとんど見えないと言ってよかった。バスのテールランプだけが頼りだ。

 

背後には、我々と同じように、運転手の緊張がビンビンと伝わってくる動きをしているクルマの影が見える。。

 

時速30km程度のスピードしかでていないが、クラクションを鳴らしたり、ライトをカチカチさせて煽るようなクルマは一台もない。発狂したように運転するバイクもいない。

 

全車、複雑な山道の中、あまりの急激な天候の変化に戸惑い、恐れ、慄き、全神経を運転に集中させていた。

 

「前のバス、ブレーキ踏んだよ、気をつけて…。左に曲がったよ…さらに曲がるね…オッケー、直進になったね、ちょっとスピード上げたね、注意して、テールランプ、見えなくなるまで離されないようにね…。はいブレーキきたね…。今度は右にカーブやね、ゆっくりでいいよ…また霧が濃くなってきたね、落ち着いていこう…」

 

お方さまの腕に手を置き、落ち着かせながら、目の前の状況を口に出した。うざったい、と言ったらやめるつもりだったが、けっこうな極限状態の中、二人で操車しているという安心感を与えたかった僕の思惑は、あながち的はずれではなかったようであった。

 

いつしか、霧は薄くなってきた。

 

クルマは山頂から地上に降りてきた。

 

もう大丈夫だった。

 

ナビは、右折を指示した。

 

僕たちを先導してくれた観光バスは直進していった。

 

ありがとう!バス!危ないところを助けてもらった。

 

ふーっ、お方さまが緊張の息を吐いた。

 

「もう大丈夫や〜」お方さまが言った。

 

「危なかったな!」

 

と言って僕は笑った。われわれが来た道を振り返る。山頂は完全に霧に覆われ、まったく見えなかった。

 

「もう少し、塔のへつりを出るのが遅れてたら、霧はもっと濃くなってた!今頃は、もっと見えにくいやろな!それ考えたらゾッとするわ」

 

こうして高速に乗った。3時間ほど運転したところで、お方さまから僕に運転を交代した。

 

濃霧の中、くねくねと山道を下っていた頃は、早く降りてまっすぐな高速に乗りたい!と思っていたが…

 

高速は高速で、問題があった。

 

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平日の深夜、走っているのは大型トラックばかりになってきた!

 

轟音とともに抜き去っていく、数十台のトラックの巨体!

 

雨はひっきりなしに降り続け、ただでさえ見えにくい視界を奪う。

 

助手席のお方さまも、見えにくい僕をフォローしてくれた。

 

そして…。

 

塔のへつりを出て、実に6時間強。

 

深夜11時に、僕はエクストレイルをホテルの駐車場へぶちこんだ。

 

二人とも、シートの中でしばし脱力、放心…

 

疲れた…

 

とにかく…

 

乗り切った…

 

二人の力で。

 

片や、スマホがあるのに、経路時間さえ満足に算出できない機械音痴。

 

片や、夜目もきかないし、心臓もしっかりしてないし、ダイエットしたのにリバウンドしてる。

 

二人ともポンコツ人間だ。

 

だから、真面目に生きてるつもりなのに、望みもしない困難な状況に陥ってしまう。

 

でも、二人で力を合わせれば、なんとか乗り越えられる。

 

二人いないとダメなのか、情けないな、という思いが頭をかすめる。

 

でもいいや。僕にはお方さまがいる。iPhoneの充電口に訳のわからない物を詰まらせるし、キショク悪い虫を好んで辟易させるし、時間を見間違ったりするけど、この世でただ一人、僕の身体を案じてくれる人だ。

 

この6時間のドライブは、僕たちの人生だ。これまでの、そしてこれからの。

 

ホテルオーレはとても清潔なホテルで、大浴場まで付いていた。

 

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深夜、僕はただ一人、大浴場で手足を伸ばして、

 

ゔーーーぃ!!

 

と、うなった。

 

いよいよ、明日が旅の最終日だ。

 

(旅日記・5日目 最終日 に続く)

 

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