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「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」 6つの「ズルい」アプローチで傑作になりました!!

 

 

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「フォースの覚醒」の中でレイが言います。

 

ルーク・スカイウォーカー?神話の人物よ!

 

スター・ウォーズ」はもうルーカスのものではなく、映画ファンの中ではすでに神話となっています。彼の手を離れ、ディズニーに権利が移って、本当に良かった。もう見ることができないと思っていたエピソード7、8、9も見ることができるようになったのだから。

 

それどころかスピンオフさえ。

 

「ローグ・ワン」は、1977年に公開されたエピソード4の10分前までを描いている、とのこと。つまり、レイア姫の宇宙船にベイダーが乗り込み、R2-D2が設計図を持って脱出した、あの10分前。

 

そりゃあもう、ワクワクするでしょう!

 

「ローグ・ワン」の映画評を書くにあたり、本作のネタバレをしない方向で考えていましたが、どう考えても無理なので、

 

 

以下、かなり重要なネタバレを含みます!!

 

「ローグ・ワン」未見の方はお読みにならないことを強くお勧めします!!

 

 

 

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まず、デススターの設計図を盗む物語であるということからも、本作の主人公たちがどういう運命をたどるかは、どんな楽観主義者でも予想がつくでしょう。

 

スターウォーズの他の物語の中で、デススター設計図の奪取の関係者はただの一人も出てきていません。もしそれに携わった者がいるなら、まさに英雄なので、今後も反乱軍のリーダー的な位置にいるはず。

 

つまり、本作はラストで主人公たちが全滅する物語である、ということは想像するに難くない範囲でした。

 

しかし、ハッピーエンドがウリの一つのスターウォーズの世界観の中で、全滅という最後をたどる物語など成立するのか。

 

折しも、この夏場に、本作について、映画会社から撮り直し命令が出た、というニュースが世界中を駆け巡りました。

 

「ローグ・ワン」に対する不安がそこかしこと漂っていました…

 

スターウォーズの世界観とは相容れない、悲惨な物語になっているのではないか…

 

ルーカスの手を離れたシリーズが、監督個人の勝手な解釈や勝手な世界観などで、ファンが置き去りにされてしまう、なんて事態が起こりうる可能性があります。

 

ギャレス・エドワーズ監督は、2014年の「ゴジラ」を監督した人らしい。あのゴジラはまだ世界中のゴジラファンに受け入れられる範囲のものでしたが、同じゴジラでも、1998年のローランド・エメリッヒゴジラはどうだ?あのトカゲ版ゴジラ。世界中のゴジラファンから大ブーイングを受けた、大失敗作。

 

ハリウッド版ドラゴンボールなどはもう論外。

 

そんな悪しき例はたくさんあります。世界中のファンの気持ちを置いてきぼりにした、監督だけの世界観の押し付けで、誰からも支持されない作品が。ギャレス・エドワーズスターウォーズがそうならない保証などどこにもありません。

 

主人公の全滅が物語上の必然ではありますが、それをどう描くのか。

 

宇宙を舞台にした、天真爛漫な、冒険活劇!それこそがスターウォーズの世界観であるはずなのに、戦争の悲惨さを訴えるような映画になってしまうのではないか。

 

ラストに希望は見いだせるのか?全員が死んでしまうのに?

 

第1稿がディズニーの幹部からNO!を突きつけられているのに?

 

僕は覚悟を持って見に行きました。冒頭の、スターウォーズのテーマに乗っての、黄色いオープニングロールはない、とも聞いていました。

 

最悪の場合、スターウォーズのテーマが全く流れないのかもしれないな。

 

全く世界観の違う、別の作品になってるのかもしれないな。

 

みんなが死んでしまう、悲しい物語なのかもしれないな。

 

そう思って劇場へ向かいました。

 

しかしながら!

 

それらの思いは杞憂であったと言っていいでしょう!

 

「ローグ・ワン」がむちゃくちゃおもしろかたです!

 

「ローグ・ワン」の面白さ、そのキーワードは…

 

「ズルい」!!これです!!

 

以下、何が「ズルい」のかを上げていきます!

 

①世界一愛されている悪役を使えるのがズルい!!

 

映画ファンに、「最も印象的な悪役は?」と質問したら、誰の名前がいちばん多く返ってくるでしょうか?

 

007で猫を撫でてるブロフェルド?

 

ゴッドファーザーソニーを殺したバルジーニ一家?

 

もちろん!ダースベイダーこそが、最も印象的な悪役と言って過言ではないでしょう!

 

その、世界一有名な悪役を登場させることができるなんて!

 

ズルいとしかいえません!

 

あのマスク、あの不気味な呼吸音は、正統なシリーズ内でさえ、とっくの昔から使えません。なぜならベイダーは「ジェダイの帰還」のラストで改心してマスクを脱いで死んでしまったし、ヘイデン・クリステンセンが演じたのはベイダーになる前のアナキンの時代でした。

 

まだギンギンの悪役だった頃のベイダーを再び見ることができるなんて!

 

その時間軸の物語を描いた「ローグ・ワン」は、ズルいとしかいえません!

 

②CG技術の発達がズルい!

 

ダースベイダーは別格すぎるとしても、「スターウォーズ」という、たぶん世界でいちばん有名な映画と言っていい物語に出てくる登場人物たちを再び使える、という立ち位置は、もうズルいとしかいえません!

 

例えばターキン提督!エピソード4で、ベイダーの上官的立場の人物です。演じたのは、ピーター・カッシング

 

エピソード4には、世界的知名度のあった俳優が2人、出演されていました。オビワン役のアレック・ギネスと、このピーター・カッシングです。ホラー映画で馴らしたその風貌は一目見たら忘れられず、さすがの存在感でした。

 

ベイダーが出てくるのなら、ターキンも出てこないとおかしい。でも、もうお亡くなりになられているし、万一、ご存命だとしても、40年前と同じ役で出演など不可能です。

 

しかしながら!ターキンは出てきました!しかも、けっこう長い時間、スクリーンに登場します!

 

後から知ったのですが、なんとあれはフルCGだった、とのこと!

 

うーん、CGってわからなかった!かなりのご苦労はあったとは思いますが、CG技術がここまで発達したこの時代に、この作品を世に出せた、そのタイミング!

 

これもズルい!!

 

その他、「ジェダイの帰還」に出てきた、反乱軍の女性リーダー、モン・モスマ議員や、酒場でルークに絡んできたブサイク宇宙人まで出てきました。

 

③豪華な出演陣がズルい!

 

主役のジン・アーソ役はフェリシティ・ジョーンズ。「博士と彼女のセオリー」でホーキング博士の妻役を演じ、アカデミー賞にノミネートされたあの女優です。

 

その父親、デススター建造の中心人物となってしまうゲイリン・アーソ役は、「北欧の至宝」と呼ばれる色男、マッツ・ミケルセン。最愛の娘を思いながら、究極兵器に人知れず弱点を織り込みながら建造する、心やさしき天才科学者の役でした。「カジノロワイヤル」の狂気に満ちた悪役とは全く違った顔を見せてくれました。

 

ジン・アーソの仲間の一人になる、盲目の僧侶、明らかに座頭市にインスパイアされているイムウェ役にドニー・イェン。アジア人として初めてスターウォーズに出演するのはドニー・イェンでした。

 

さらに、ジンの育ての親となる、反乱軍の中でも急進的思想を持つ危険人物、ソウ・ゲレラにはフォレスト・ウィテカー

 

スターウォーズには、ナタリー・ポートマンやサミュエル・L・ジャクスン、リーアム・ニーソンなど有名な俳優も数多く出演してきましたが、単発のスピンオフにここまで有名な俳優が顔を揃えているのはとても豪華で見ごたえがあります!

 

④音楽がズルい!!

 

スターウォーズの音楽は、言わずとしれたジョン・ウィリアムス。1977年にはスターウォーズ未知との遭遇アカデミー賞にノミネートされ、スターウォーズで受賞。その二年前にもジョーズアカデミー賞を受賞されている、まさに現代映画音楽界の巨匠です。

 

しかし、ローグ・ワンは初めて、ジョン・ウイリアムスではない音楽家が音楽を担当。マイケル・ジアッチーノはJJエイブラハムスの映画を中心に活躍されている方です。

 

でもジョン・ウイリアムスではないので、あの有名なテーマは使わないのかな?あのオープニングもなかったことだし…

 

と、作り手側は、あのオープニングを封印したことで、我々観客をこのようにミスリードしていきます。

 

でも少しずつ、例えばベイダーが登場した時に、少しだけベイダーのテーマを流したり、所々、ジョン・ウイリアムスのテーマを流して、我々がスターウォーズの世界にいることを思い出させてくれます。

 

この、劇中の、テーマ曲の小出し感!!これもズルい!!

 

⑤ラストがズルい!!

 

ローグワンは文字どおり、決死隊となってしまいます。憎たらしいけど頼り甲斐のある、ドロイドのK-2SO。帝国軍の銃撃の盾になり敵の侵入を防ぐも、力尽きてしまいます。似た状況で、C-3POR2-D2なら、きっと死なずに済む展開になるのに。K-2SOだけでも生き残るかな、と思っていただけに、彼の死はショックでした。

 

盲目の僧侶も、彼の親友の戦士も、帝国から寝返ったパイロットも、一人の命が散るごとに、設計図奪取の激戦が一歩ずつ前進していきます。そしてついに手に入れたそれを、空に向かって送信した直後に、惑星もろとも、デススターに破壊されてしまう主人公たち。

 

任務は確かに遂行できたけれど、あまりに悲劇すぎるじゃないか…

 

あまりに、救われない最後じゃないか…

 

そう思ったその時!

 

物語は、まだ終わっていなかった!!

 

データを受信した反乱軍は、それを薄いディスクにコピーし!

 

それを「彼女」に!

 

「彼女」の元に!!

 

それを妨げるべく、ベイダーの魔の手が!!

 

しかしローグワンが命がけで手に入れたディスクは、そんな魔の手をかいくぐり!!

 

ついに、「彼女」の元へ!

 

ディスクを手にした「彼女」、レイア姫の顔が大きくアップになって

 

「これは希望です」

 

とレイアが言って!

 

物語は終わります。

 

あーズルい!!まさか最後にレイア姫が出てくるなんて思わなかった!!

 

そうか〜。どんな悲劇的な最後でも、ラストでレイア姫につながれば、希望が脈々と息づく余韻を感じられる。

 

でも当然、思ってしかるべきだった!ローグワンはエピソード4の10分前までを描く、ということは事前に発表されていたんだから。

 

そして…

 

⑥終わり方がズルい!!

 

オープニングがお決まりのオープニングじゃなかったから、基本パターンは踏襲しないんだ、と思っていて、しかもレイア姫のアップにあっけにとられているところに…

 

最後はパターンを踏襲!!

 

虚を突かれた感があり、「あ〜やられた!!」

 

と思いました!

 

若干の世界観の違いは感じたものの、スターウォーズの物語だった、というカタルシスははっきりと感じ取ることができました!!

 

スピンオフだからできた、様々な角度からのスターウォーズへのアプローチは、正統シリーズでは描けなくなった時間軸へのアプローチがあり、とても面白かったです!!

 

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