走れダイエットランナー!

はからずも52にして人生を再スタートすることになりました。健康を取り戻し、また走り始めたい!

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大阪城トライアスロン。世界初、城のお堀を泳ぐ大会!!応援者側の視点からレポートさせていただきます!!

 

 

6月25日の日曜日に行われた「大阪城トライアスロン」

 

スイムのコースはなんと、大阪城の堀の中を泳ぐと言う、前代未聞の大会。

 

そもそも、城のお堀って、人間を城内に寄せ付けないためのものなのに、そこを泳ぐなんて…(^◇^;)逆転の発想にもほどがある…

 

大阪城は、ずっとランの練習のホームグラウンドにしている場所です。あの堀の中を人間が泳ぐなど、想像もしていませんでした。

 

ぜひ、見届けないと、と思い、スタートの8時に間に合うように行ってまいりました。

 

大阪城、封鎖

 

大阪マラソンや大阪国際女子マラソンなどで、大阪城が部分的に封鎖されることはありますが、稀有な例です。

 

この大阪城トライアスロンも、大阪城が部分的に封鎖されて開催されました。

 

大阪城は観光客がとても多く、近年は特に爆発的に増加している印象があります。

 

春先の行楽シーズンは、大型バスが何台も何台も、ランニングコースにまで停車して観光客を吐き出しています。

 

そんな状況の大阪城を封鎖するのはかなり大変。知らずに訪れた観光客の誘導も、困難を極めたのではないかと思います。

 

噴水横の、メインのランニングコースはバイクのコースになります。こんな形で封鎖していました。

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このほかにも、立ち入り禁止のテープがそこかしこに貼られているので、応援者は移動が大変でした。これは今後、改善したい案件だと思います。

 

移動したくてもできない人々…

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ウェーブスタートの罠

 

僕が完全に見落としていたことは、スタートがウェーブスタートであった、と言うことでした。

 

トライアスロンを見にいくことなど初めてだったのですが、よく考えれば、あの小さなお堀に全参加者を一斉に集めてスタート!などと言うことはできないですね。

 

そう言うわけで、スイムキャップの色でグループ分けされた40〜50人が1グループになり、時間をずらせてのスタート、いわゆるウェーブスタートなのでした。

 

ここで早くも問題発生!!

 

応援したい友人が、第何ウェーブなのかを知らない!!

 

これが最大のミスでした。ウェーブスタートであることを事前に確認しておけば、第何ウェーブかを確認し、それに応じてスイム→バイク→ラン、へと場所移動できましたが、いつスタートするかわからなかったので、友人の発見はかなり難しい状況となってしまいました。(結果的には、友人には会えずに終わってしまいました)

 

 

 

 

意外に違和感のなかったスイム

 

トライアスロンをやっている友人に聞くと、大会によっては、かなり劣悪な環境の中を泳いだこともある、とのことでした。魚の死骸がプカプカ浮いている水の中を泳ぐことなど、トライアスリートたちはよく経験されているとのこと。

 

未経験者の僕はそんなこと知らないので、「よく大阪城の堀を泳ぐ気になったな」と感心していたのですが、水質等は、トライアスリートから見れば良識の範囲内だったようです。

 

お堀の前がいちばん、人口密度高し!!やはりみんな、泳いでいるところを見たかったようです。

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事前の想像では、スイマーたちの頭に藻が絡まりながら泳いでるんじゃないか、などと妄想を膨らましていたスイムですが、意外にみなさん、快適そうに泳いでいました。

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参加者の皆さんも、思い思いのやり方で楽しみながらスイムをされていました。

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全く違和感のない光景。この写真だけなら、海だと言っても通用しそうです。

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お堀から上がったスイマーたちの体にも、藻がからまっている、と言ったことはありません。

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バイクのコースは…

 

予想外に違和感のなかったスイムに対し、バイクコースに関しては、「狭いんじゃないかな」と言う印象を持ちました。

 

一口にバイク、と言っても、極めて本格的なバイクを使用している人もいれば、街中を走るクロスバイクで参加している人もいます。

 

足元も、ペダルに固定するタイプの靴の人もいれば、スニーカーを履いている人もいます。

 

つまり、熟練度が違うため、バイクの速度がまるで違う人たちが、狭いコースを走っている状況は、やや違和感がありました。

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コーナーも狭いので、速い人がインを曲がろうとしているのに、前方のゆっくりのバイカーがインにフラフラと入って来て、ぶつかりそうになります!

 

回避するにもスペースがないので、後ろの速い人が何か大声で叫んでいました。

 

おそらくは、バイク競技ではよくある光景なのでしょう。でも初めて見る僕は驚きました!!

 

バイクのスピード感や、様々な形のバイクの疾走は見ているだけで面白く、引き込まれていきました!!

 

それだけに、やや開放感にかけるコース設定は残念に思いました。

 

無理して城内を走らせなくてもいいかもしれないな、との印象を持ちました。

 

ラン

 

ランのコースは、おそらく参加者に大阪城の天守閣がはっきりと見えるコースを選ばれたんだと思います。そう言う意味では、参加者の皆さんは、美しい天守閣がはっきりと見えて、堪能できるランだったのでは、と思います。

 

ただ、応援者側としては、ランのコースも、ややあっけなく思ってしまいました。極楽橋の手前で折り返していましたが、まっすぐ走ると言う選択肢もあったのでは、と思います。そのほか、城の西側にもコースを伸ばして欲しかったなあ。

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塾考を重ねた、運営上の問題で設定されたコースだと思うので、素人の場当たり的な意見ですが。

 

全体的に

 

トライアスロンの大会を応援に行ったのは初めてでしたが、参加した友人に聞くと、「これまで参加した大会の中でいちばん観客が多かった」とのことでした。

 

応援者の中には、神戸から来ている友人もいました。注目度の高さはピカイチだったと思います。

 

お堀を泳ぐと言うインパクトは絶大で、ナイスアイディアだと思います!!

 

大阪城トライアスロン、と行っても、城の東側がメインの会場となっています。

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そのため、様々な選手動線が狭い面積内で複雑に入り組んで、応援者にとってはやや移動がしにくい状況を生んでいたように思います。

 

トライアスロン、と言う競技の特殊性を考えると仕方がないことなのかな?

 

今後、この大会が根付いていくためには、選手の皆さんの満足感は言うに及ばず、沿道で応援する人たちにも見やすい、と言う視点も考慮していただければいいな、と感じました。

 

選手の皆さん、お疲れ様でした!!

 

外国から参加していただいた選手の方も多数、お見受けしました。満足していただける大会だったかなあ。

 

選手の皆さんは、たいがい笑顔でいらっしゃったように思います。

 

第一回大会でしたので、今後、もっともっと素晴らしい大会に育っていくことを願っています!! 

 

 

 

 

JO-TERRACE OSAKA(ジョー-テラス オオサカ)。 大阪城公園駅から徒歩2分の商業施設。ランナーには早朝-深夜営業が嬉しいランステから、チーム練習後は女子大好きパンケーキやがっつりBBQもできるぞ!!

 

 

 

大阪城公園駅を出ると、目の前にJO-TERRACE OSAKA(ジョー-テラス オオサカが見えます。

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階段を下りずとも、左側の施設の2階には、この通路を使って直接行くことが可能。

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駅から行くと、まずはタリーズコーヒーがあります。

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こちらは、ブッフェスタイルの大型レストラン。

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こちらはBBQもできるカフェレストラン。開店前に行列ができていました。

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カフェ&バーラウンジ、もありました。

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さすが大阪、たこ焼き屋さんの前には結構な行列がありました(^◇^;)

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商売繁盛!!

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インフォーメーション兼お土産屋さん。

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内部はこんな感じ。Tシャツやお菓子など、様々なお土産もあります。

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フォト・ベンチだそうです。あいにく雨で、濡れていたので誰も使っていませんでしたが、面白そうなベンチですね。

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ランナーが一番きになるのがここ。RUNNING BASE大阪城。

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この営業時間が嬉しい!!かつて、最強のランステだった玉造温泉さんが早朝〜深夜まで開いていましたが、閉店されちゃって、早朝からの練習に支障をきたしていたランナーさんも多いと思います!!この営業時間はまさにグッジョブ!!

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ロッカー、シャワーを含んで1回600円。銭湯が440円なので、この種の施設としては良心的な値段なのではないかな、と思います。

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その他、カフェのスペースがあったり、シューズやウエアを貸してくれるサービスもあるとのこと。この施設はテンション上がりますね!!

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ランニングベース大阪城|大阪城公園“初”のランナーサポート施設

 

そのほか、ハワイアンフードのお店や

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奥に見える"gram"と言うお店がいちばん行列ができていました。パンケーキのお店のようです。

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このお店も混んでました。昔懐かしい喫茶店メニュー、がコンセプトのようです。

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もっとも大阪城寄りのお店はスターバックス。総ガラス張りです(^◇^;)逆方向にタリーズがあったので、カフェで挟まれた格好になっていますね。

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これまでは、この辺りにはお店らしいお店がなくて、大阪城で練習するランナーは森ノ宮駅周辺でご飯を食べたりすることが多かったと思います。

 

しかしJO-TERRACE OSAKAは大阪城公園駅から徒歩わずか2分。女子が好きそうなパンケーキからハンバーガー、がっつりみんなで食べたいBBQなど、いろんな施設が入っています!!

 

そして言うまでもなく、RUNNING BASE大阪城さんの存在が気になりますね!!

 

シャワールームはどんな感じなのか?ロッカーの使い勝手は?カフェって何があるんでしょう?

 

次回、実際に使用させていただいて、またレポートしたいと思います!!

 

 

 

「オスのライオンを飼うことにしました」妻夢シリーズ!!

妻:夢…見たよ…

 

夫:お、久しぶりやん!!どんな夢?

 

妻:アンタがな…。オスのライオンを買ってくるねん…

 

夫:えーっ!百獣の王、しかもオス!!

 

妻:「安かった」って言うて。

 

夫:いくらやったんや!!

 

妻:で、檻(おり)がないからさ。

 

夫:ウンウン。

 

妻:エルちゃん(昔、買っていた中型犬)の時に使ってた檻を持ってくるねんけど…

 

夫:ウンウン。

 

妻:とてもじゃないけどライオンには小さい

 

夫:そらそうやろ!!

 

妻:とにかく、散歩には連れて行かれへんやろ、言うて…

 

夫:犬じゃないんやから!!

 

妻:エサどうする?ってなって…

 

夫:そやなあ。

 

妻:「ナマ肉」とかちゃう?言うて。「なんぼライオン本体が安くても、エサ代はすごいで!!」言うて、アタシは怒るねん…

 

夫:そやなあ…ごめんな…

 

妻:「とりあえず今日はお金もないし、お水だけで我慢してな」ってライオンに言うて…

 

夫:かわいそうなライオン…

 

妻:で、アタシもアンタも仕事行かなあかんから、ライオンだけ残して仕事に行くねん…

 

夫:水、しか飲んでないで…

 

妻:会社に着いたら…。バックヤードにアトラクションが新設されてて…

 

夫:アトラクション?

 

妻:バックヤードの通路が、長ぁーい、登りで。そこを、チャチな造りのバギーで登る、って言うアトラクション。

 

夫:あるわけないやん!!

 

妻:でもバックヤードに放置されてるパッキンの量が多くて!!バギーが進まへん!!

 

夫:どんな状況やねん?!

 

妻:「こんなパッキンだらけやったら遊ばれへんやん!!」言うて怒るねん…

 

夫:仕事中なんか遊んでるんかどっちや?!

 

妻:ほんだら係員さんが、「パッキンを越えられるアイテムがありますよー」言うて、竹馬を貸してくれるねん…

 

夫:…なんかドラクエみたいになってきた…

 

妻:「300円です」って後から言いよるねん…。300円、払わされたっちゅーねん…

 

夫:そ、そうなんや…

 

妻:やっと職場について、電話しようと思ったら、電話のプッシュボタンが、なぜか全部「ワッペン」になってて、押されへんねん…。電話、でけへんねん…

 

夫:ワッペンがボタンの電話…?

 

妻:「困ったなあ」って、同僚の子に言うて。ほんだらその子も、「かけにくい電話ですねえ!!」って言うて…

 

夫:ウンウン。

 

妻:その日の仕事は困った、って言う…

 

夫:…。

 

妻:…以上です、裁判長…

 

夫:…。ライオンは??!!

 

 

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去年のサロマ湖100kmウルトラマラソン。病に倒れた僕と、59秒前にゴールした友人夫婦と。

去年のサロマ。僕はまたしてもダメでした。

 

そんなぼくの心のささくれを癒したのは、友のがんばりでした。ぼく同様、去年はダメだったオスカルくんです。

 

彼女も絶不調のスタート。とても間に合うとは思えないペースでした。

 

でも彼女は完走しました。

 

以下は、去年、ファイスブックにあげた投稿です。

 

 

35kmでオスカルくんと旦那さんが僕を抜いたけど、僕は2人はもっと前にいると思っていた。

 

オスカル!と僕は呼んだけど、本人は気付かなかった。旦那さんが気づいて、振り返って手を振ってくれた。

 

僕は右足の激しい痙攣の痛みでずっと歩いていた。その僕の後ろにいたとは。オスカルくんの消耗具合はとても激しかった。誰が見ても、ゴールまでもちそうになかった。

 

僕は41kmの関門を越えられなかった。この2ヶ月後、僕は心臓の手術を受けることになる。100kmなんて、走れる体ではなかった。お方さまのクルマで、55キロの中間エイドに向かった。

 55km中間エイド、食事も着替えもまったく何もせず、飛び出したオスカル夫妻

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オスカルくんがきたのは、ほとんど最後尾であった。相変わらず消耗しているが、それより気になったのが、旦那さんの様子だ。聞けば、足が攣っているという。激しい痛みに、顔をしかめていた。

 

あの足で残り45kmを走れるはずがない。万が一、オスカルが完走できる可能性があるとするなら、どこかで旦那さんを見捨てなければムリだ。

 

僕はそう思った。

 

他のランナーはみな、55キロで休憩し、服や靴下を取り替え、軽く食事をとる。が、ギリギリだったオスカルくんたちは、一切の休憩を取らずにそのままコースへと飛び出した。

 

すさまじい、執念を感じた。

 

この後の物語は、翌日、本人から聞いた話だ。

 

関門をなんとか通過しながらも、旦那さんの足の痛みは一向に解消しなかった。痛みが絶頂に達すると、旦那さんは立ち止まり、オスカルだけを走らせ、痛みがましになってからオスカルを追いかける、を繰り返した。

 

オスカルが必要な、固形食料を、旦那さんがリュックに背負っていた。旦那さんはフルマラソンなら3時間で走るスーパーランナーだ。さぞや、ウルトラマラソンの経験も豊富なんだろう。

 

と思っていたが…。

 

なんと旦那さん、100kmマラソンは、今回が、2回目とのこと!

 

しかも1回目は、2週間前のいわて銀河!

 

すべては、妻であるオスカルくんに、なかばムリヤリ引っ張り出された大会なのだ!しかも隔週で100kmを走るなんて!

 

そして案の定、サロマでは足の痙攣に見舞われた。フルマラソンを主戦場としている足が攣っていながら、100kmを走るなんて、どんな気持ちだろう?もし、この足が使い物にならなくなったら…という思いが、何度も頭をよぎったのではないだろうか。

 

それでも、旦那さんは、痛みが絶頂になったら止まり、また走り出し、オスカルに追いつく、を繰り返し、彼女から離れることはなかった。

 

オスカルくんも、必死の執念で走り続ける。90km関門に至っては、関門突破のため、なんとここにきてキロ6分の速度を出したらしい。

 

そして、その彼女を引っ張ったのは、他ならぬ、旦那さんなのだ。足が攣って、走れないはずの旦那さんが、最後の最後、オスカルくんを引っ張ったのだ。

 

「リタイアしようと思いませんでしたか?」

 

後日、僕は旦那さんに聞いた。旦那さんはしばらく考えたあと、静かな口調でこう言った。

 

「馨(『かおり』・オスカルくんの本名)をゴールに連れていくためなら、足の一本くらいくれてやる、と思っていました」

低体温症になる程ほど冷えついたワッカ、でもオスカルはレストポイントを素通りしている。上着も何も持っていない、Tシャツ一枚だ。

 

関門通過の時間の計算を間違っていた。少し、余裕があると思っていたのが、実は全く時間が足りなかった!!必死に走って、1分前に通過した。

 

ダメかもしれない、ダメかもしれない、寒い、寒い、もう間に合わない…

 

「ぎゃあああああーーーーっ!!!」

 

オスカルの絶叫がワッカに轟いた。なぜ自分が叫んだのかは、自分でもわからない、と次の日、彼女は言っていた。激しい焦りやストレスが、咆哮となって彼女の口から飛び出したのだ。

 

ラスト数キロ、でももう時間はほとんどない。間に合うのか?ダメなのか?

 

その時…

 

彼女の目に、数名の集団が見えた!!

 

Chamaさんだ!!

 

サロマンブルー(サロマ湖100kmウルトラマラソンを10回走破したランナーに与えられる称号)のゼッケンをはめ、常に12時間50分での完走を果たすペースで走るChamaさん。どんなランナーでも、Chamaさんについて行けさえすれば完走できる。いつしか人は彼を「完走請負人」と呼ぶようになった。

 

Chamaさんに追いついた!!もう大丈夫なんだ!!

 

彼女がそう確信したのは、100kmのうち、98kmを走破した時点であった。

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僕の予想はすべて外れた。

 

35km地点でのオスカルくんの消耗具合を見て、僕は彼女は完走できまい、と予想した。

 

55km地点での旦那さん、痛みに顔をしかめていた。オスカルくんが完走するには、旦那さんが足手まといになる、と予想した。

 

オスカルくんは見事に完走した。そして間に合わない彼女を引っ張り間に合わせたのは、足手まといになると思った旦那さんだったのだ。

 

この2人の頑張りに、僕は涙が出るほど感動した。

 

そして、僕ももっと頑張れたのではないか、と思った。

 

あまり深く考えて自己嫌悪になるのはやめよう。ただ、もし、もう一度、サロマのスタートラインに立つことがあれば、この2人のことを思いだそう。

 

今年のサロマは僕にとって、オスカルくんと旦那さんのサロマだった。

 

 翌日、誇らしげに僕に完走メダルを見せてくれたオスカル。ありがとう、この日の君は奇跡を見せてくれた。

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サロマ湖100kmウルトラマラソン2015 ランナーの聖地・サロマ。あの日、僕は確かにそこにいた。

 

 

 

2013年、制限時間5時間の北海道マラソンに挑戦し、28.2kmの関門でアウトになりました。

 

1年間、必死に練習して、2014年、道マラを完走しました。

 

次の目標をサロマに設定し、ウルトラの練習に励みました。

 

そして迎えた2015年6月28日。制限時間13時間のサロマ湖100kmウルトラマラソンに挑みました。

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この年は、共に完走できなかった二人。でも右のオスカルくんは、翌年、制限時間51秒前で奇跡の完走を果たす。

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実は、ちょっとは自信があったのですが…

 

完走できると信じてくぐったスタートゲート。

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「博さん、私、わかります?」25km地点で突然、声をかけられました。2011年からFB上では友達で、実際に会ったのはサロマの道の上だったカポエラガール。

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結果は、まるでダメでした。中間レストにさえ届きませんでした。

 

胃が機能しなくなって、走ることができなくなりました。

 

道、遥かなり。

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退路を断つため、Facebookでは1年前から公言していた、サロマへの挑戦。皆が応援してくれていました。

 

にもかかわらず、半分でダメって…

 

中間レスト。初ウルトラのしほちゃん(オレンジのウエア)は、この日、その才能を開花させました。今は100kmを超える超ウルトラをガンガン走破しています。

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恥ずかしいし、情けない…

 

落ち込まなかったといえば嘘になりますが、ゼッタイに、後ろ向きな言葉や姿勢を示してはいけない、と自らに言い聞かせていたことを覚えています。

 

 ただ、あの日、あの場所で見た光景。呼吸した空気。感じた雰囲気。

 

 それはまさに、ランナーの聖地のそれでした。

 

僕は翌年のリベンジを誓って、サロマを後にしました。

 

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サロマ湖100kmウルトラマラソン2017、明日、サロマを走る皆さん。

 

どうか、頑張ってください!!応援しています!!

 

 

 

 

南方熊楠記念館 少年ジャンプでも描かれた、南紀白浜が生んだ偉人

 

 

 

南方熊楠(みなかた・くまぐす)。知らない限り、絶対に読めない難解な人名ですが、僕と同世代の人はかなりの確率で読めるのではないか、と思います。

 

というのも、1990年、週刊少年ジャンプ「てんぎゃん〜南方熊楠伝〜」というタイトルで、南方熊楠の少年時代を描いたマンガが連載されていたからです。

 

連載は、残念ながら短期間で終わってしまいました。少年ジャンプは読者からのアンケートが絶対です。10週連続で最下位だったら、問答無用で連載打ち切り。

 

「てんぎゃん〜南方熊楠伝〜」も、かなり人気がなかったものと思われます。

 

作者は岸大武郎(きし・だいむろう)、というマンガ家さんです。実は「てんぎゃん」の前にも、「恐竜大紀行」という漫画をジャンプで連載され、それも短命で終わっています。

 

しかし、作者の名誉のために申し添えますと、鳥山明さんが「影響を受けたマンガは?」の質問に、「恐竜大紀行です」と即答されたというのは有名な話です。

 

当時のジャンプの「誌風」(そんな言葉があるのなら)に合ってはいなかったのかもしれませんが、30年近く経った今も、当時少年だった僕らの心に、なぜか残っている「てんぎゃん」、おそらくは、かなりの才能の仕事であったのだろう、ということは想像に難くありません。

 

「てんぎゃん〜南方熊楠伝〜」で僕が覚えている内容は、南方熊楠という小柄な少年が、和歌山の自然の中を走り回り、天狗(てんぎゃん)と出会ったりしながら、天才的な記憶能力(一度読んだ本の内容は完全に記憶、など)を駆使しながら、やがて偉大な学者になっていく下地を作っていく、という内容でした。

 

いじめっ子にいじめられた際に、彼の特技である「自由自在に吐瀉物を吐き出せる」という技を使って、自分より大柄ないじめっ子と対峙した、というエピソードの部分が、なぜか強烈に覚えています。

 

作品はとても中途半端な状態で終わっていたと記憶しています。人気がなかったための、強制終了だったのでしょう。

 

しかし、その後の人生においても、南方熊楠の名前を聞く機会は多々ありました。その度にこの漫画を思い出しました。

 

そんな同年代の男性は、とても多いと思います。

 

そんな熊楠の記念館が、白浜にあります。

 

それが「南方熊楠記念館」です。

 

 

 

 

白良浜ビーチから約2km。円月島を左に見ながら走ると

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グラスボート乗り場、にたどり着けばもう見えています。

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入り口。ここから、やや急勾配の坂を登ります。

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こんな感じ。おばあちゃんたちが、手すりにつかまって難儀しながら下っていました。

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「雨にけふる神島を見て紀伊の國の生みし南方熊楠を思ふ」
昭和天皇が、初めて民間人について詠んだ歌だそうです。

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鬱蒼と茂る森の中に、突如として現れるモダンな建物。建てられたばかりの新館です。

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壁全体が窓になっている一階。

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ワーキングスペースも開放感に溢れています。

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「番所山」とは、この記念館が建っている自然公園です。

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木製の階段は自然を愛した熊楠の人生のメタファー。それを上がると…

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熊楠の胸像。作者の保田龍門という人は、熊楠が亡くなった夜、デスマスクをとった人物で、そのデスマスクは展示室にあります。

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その奥が展示室。ここから先は撮影不可。

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展示室の中には、読んで暗記して、家で記憶から転写した本や、留学時代の熊楠のノートなど、超人的な記憶力や学習力を示すものなどがたくさん並んでいます。

 

熊楠が発見した粘菌を、顕微鏡で見ることもできます。

 

天皇陛下がこの地を訪れたとき、熊楠が陛下を前にこの地の植物について説明し、珍しい植物標本を献上しました。通常、その種の献上物は桐の箱に入れるのがしきたりですが、熊楠は森永ミルクキャラメルの箱に入れて献上したという、有名な逸話があります。

 

そのミルクキャラメルの箱の実物も展示があります。

 

ネイチャー誌に掲載された記事51本は、個人としては未だに破られていない記録だそうです。

 

一方で天下の奇人でもあり、大英博物館を出入り禁止になったそうです。

 

展示室の前には、こんなにも贅沢なワーキングスペースがあります。

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そして、屋上からの眺めが壮観。白浜を360度見渡せます。

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熊楠にゆかりのある土地が示されています。アメリカには6年もいたそうです。f:id:maddiehayes9915544:20170624093509j:plain

 

その後、ロンドンへ。孫文と親交を深め、大英博物館では一目置かれながらも出入り禁止に。

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日本が世界に誇る偉人、南方熊楠の生涯が、美しい自然の中に佇む美しい建物の中でわかる「南方熊楠記念館」。白浜にお立ち寄りの際は、ぜひ、足をお運びになることをお勧めします。

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